乗馬上達には股関節の柔軟性が肝
馬の乗り方は座るというよりまたがることが大切。またがる際は股関節の柔軟性が特に必要ですよね。今回は股関節の柔軟性がどう影響してくるのかを考えていきましょう。
乗馬のポイントは椅子に座るように乗るのではなく、自転車やバイクにまたがるように乗ることが大切です。完全にリラックスした状態が座ることとしたらこれは間違いです。うまく座っているように見える人は実はまたがっているのが正しいのです。
なぜならもし仮に座って乗馬すると、駆け足の際にお尻が反動で激しく揺られます。しまいには大きく跳ね飛ばされてしまうこともありますよね。完全に座ることなくまたがる程度であれば坐骨と鞍を密着させて乗ることになるので座るよりも跳ね飛ばされることなく安定した状態で乗馬することができます。
股関節の柔軟性が安定した騎乗を保つ
またがる姿勢を保つには股関節の働き、柔軟性が大切です。もちろん他の肩甲骨や、腰回りも柔らかいことに越したことはありませんが、中でも特に重要な部分が股関節であり、ストレッチや馬上体操などを取り入れることが大切になります。
例えばカラダが柔らかい人の例でいうとヨガをやっている人や、サーカスの人たちなどすでにカラダが出来上がっている人は股関節の柔軟性が高いことから通常の人よりもマンツーマンレッスンを行うことで駆け足の乗り方が簡単にできてしまいます。
股関節が硬いと足が開かないので、またがることもできないため、股関節が痛くなり練習も長くは続けられなくなります。するとせっかくの意気込みとは反対にモチベーションが下がってしまうこともあります。
なのでまずはどんなに硬いカラダだとしても日常的にストレッチを始めていくことは大切です。ストレッチを始めるとだいたい3ヶ月もすれば柔らかくなります。自分でやるストレッチもありますが最近では人にやってもらうストレッチもあります。
いかにモチベ―ションを保ったままカラダを柔らかくするか?もとても大切な要素になります。開脚が現状90度であれば乗馬においても確実に疲れやすく股関節も痛くなることでしょう。今日からストレッチを実践してみて120度でも足が開くようになれば今よりももっと快適な乗馬ライフが送れます。
最初は股関節から始めて慣れてきたら徐々にほかの部位もストレッチしていくことでカラダ全体を柔らかくしていきましょう。すると乗馬の際にも気持ちよくカラダの力が抜けた状態で乗ることができます。